月別アーカイブ: 2018年1月

儲からなくても、民泊は面白い。

儲からなくても、民泊は意味がある。

と思っています。

 

私は、運営している子ども向けの私設図書館を、4年前から「泊まれる図書館」として夜は民泊のように使っています。(旅館業法に基づき許可を得ています)
図書館を泊まれるようにしたのは、2つ理由があります。

一つは、お客さんからいただいたお金を、図書館の運営費に回すため。=経済的なメリットです。

もう一つの理由は、何だと思われますか?

それは、普段図書館を使っている子どもたちに、海外からのお客さんとの接点ができると面白いなと思ったからです。

自分が体験してみて思いますが、民泊を運営すると、世界中の人と居ながらにして出会うことができます。(専門用語?では、「内なる国際化」と呼んだりするようです。)

来る人の国や地域のこと、その人が旅してきた場所のことを知ることができます。
英語も、民泊をするまではほとんど使うこともなく、ひたすら忘れていくばかりでしたが、今は忘れることにはブレーキがかかったように思います。

これは、教育的なメリット です。

 

実は、教育的なメリットを狙った民泊は、これまでにも行われて来ました。それは、「ホームステイ」です。

新宮市でも、姉妹都市のアメリカ・サンタクルーズ市からの中学生が来るときは、子どもさんがいる家庭がホームステイを受け入れます。新宮市から中学生が向こうに行くときも、同じです。

受け入れる側も、受け入れてもらう側も、互いの文化を知ることができたり、人と人同士が関係を深めることができたり、思い切って英語/日本語にチャレンジすることができたり、良いことがとても多いと思います。

このホームステイは、「特定の地域から」、「お金を受け取らずに」来た人を受け入れるという一つの民泊のスタイルと捉えることもできます。

これまでは、airbnbのような旅行者と家側をつなぐマッチングサイトがまだ無かったことや、民泊の法律が無かったことから、こういった形態に限定されてきていたのだと思います。

しかし、6月以降は両方ができあがることになります。体制が整うわけです。

 

これからは、「世界中から」「お金も受け取り」来た人を泊めることができるようになります。

月に1回だけ、民泊として人を泊めることは、経済的にはわずかなメリットしかないかもしれません。でも、子どもさんのいる家庭で、たとえ月に1回でも、外国から来るお客さんを受け入れたら、そこには大きな意味があるのではないでしょうか。

子どもさんのいる家庭が、民泊を積極的に始められると良いなと思います。
世界遺産である熊野エリアであり、世界中から観光客が来るからこそ、できることです。

できるサポートはやりたいと思います。

“予約ヒッチハイク”を自治体が活用

実は、学生時代よくヒッチハイクをしていました。
お金がなくても移動できる、そして、乗せてもらった人から自分の知らない世界の話を聞けるのが魅力でした。世の中にはいろんな方がいて、自分がいかに小さな常識の中で生きているか、ということを自覚するきっかけにもなりました。

実は、このヒッチハイクを予約できるサービスがあります。「乗せてあげますよ」「乗せてもらいたい」という人同士を仲介する、「のってこ」という中長距離のライドシェアサービスが日本では代表的です。
まだ学生だったころ、当時の社長さんにお話を伺ったこともありました。のってこ自体も一度使ったことがあります。

このライドシェア、もっと広まっていかないかな、とずっと思っていました。
公共交通機関が十分でない地域にとって、運転ができなくても、車をもっていなくても、移動できる手段として、役立つからです。

「ライドシェア」とは、その名のごとくクルマに相乗り(シェア)することです。

「カーシェア」 という言葉の方が一般には知られていると思いますが、これとは違います。「車」自体を共有して使うのがカーシェアで、<一つの車を、ときにはAさんが使い、ときにはBさんが使う>というものです。

「ライドシェア」は、<Aさんが自分の車でどこか目的地に行く時に、目的地を同じくするCさんを一緒に乗せていく> というものです。

ライドシェアのサービスで、海外では、Uberというアプリが良く知られているのかなと思います。アメリカで一度使ったことがありますが、とても便利でした。簡単に言うと、<一般人が自分の空き時間と自家用車を使って他人を運ぶ仕組み>です。これを、スマホのアプリを使って簡単にできます。ドライバーとなる人は、乗せてあげた人から料金を受け取ります。日本では、これが道路運送法の中で禁止されています。(タクシーやバスのように、許可を受けなければなりません。)

しかし、「のってこ」がサービスを提供していることからも分かるように、すべてのライドシェアが禁止されいるわけではありません。
ドライバーが、乗せてあげた人から<実費=ガソリン代と高速道路料金などの費用を割り勘した額>までしか受け取らない 場合は、OKなのです。

つまり、Aさんが車にCさんを乗せてあげて、ガソリン代4000円+高速代6000円の合計10000円かけて移動した場合、Cさんから費用の割り勘の5000円を受け取れる、ということです。上限が割り勘なので、Cさんに払ってもらうのは、3000円でも、0円でも問題はありません。

 

その「のってこ」が、北海道の天野町という町と組んで、住民の方向けの足として活用されているというニュースを見つけました。

北海道天塩町で「相乗り」サービスが本格稼働、中長距離ライドシェア「notteco」が地域の足として定期便的に

 

課題もあるようですが、交通の不便な地域において、運転ができない交通弱者の方にとっては、助かる仕組みではないでしょうか。また、ドライバーからすれば、1人だけで車に乗るよりは、ちょっとエコで、ちょっとお金が浮きます。


天塩〜稚内 「相乗り交通」取り組み 資料より

 

熊野エリアも、移動がなかなか不便なエリアです。ライドシェアの仕組みが、自治体も一緒に動いていければ、より安心感もあって良いですね。

ライドシェア、やってみませんか?

2018年6月15日、民泊スタートへ。

インターネットやテレビなどで、しばらく前から知られるようになっている「民泊」。

民泊とは、個人宅の一部や空き別荘、マンションの空室などに宿泊することです。
日本でも、観光客からお金をもらって個人宅等に宿泊させる ということが事実上広まってきていましたが、昨年までそれにピッタリとはまる法律がありませんでした。

お客さんに泊まってもらってお金を受け取る=営業するには、旅館業法の中で、宿として営業する許可をとらなければなりませんでした。

しかし、2017年6月に住宅宿泊事業法(民泊新法)が成立し、今年2018年6月15日施行となります。
ガイドラインも策定され、届け出さえ行えば、一般の住宅等でも民泊としての営業ができるようになります。

私自身は、民泊とはどういうものか、このエリアで需要があるのかというテストも兼ねて、以前より海外の方を対象にゲストハウスをやってみています。(旅館業の許可を取得した上で、airbnbを活用し民泊に近いイメージで運営)。

この経験も踏まえ、民泊が認められるようになると、新宮は面白いと思うとよくお話させていただいてきました。

報道では、ゴミ問題など地域でのトラブルが取り上げられていることもありますが、これは民泊を運営する方と行政や地域がしっかりとやりとりを行い、防いでいかないとけいないと考えています。

新宮を含む熊野エリアでは、世界遺産もあるということで、海外からの観光客が増えています。熊野エリアにおいて、さらに海外からの観光客の方が増え、民泊が広がれば、これまでよりもっと新宮に泊まっていただくことができるようになるでしょう。

人口が減り、増え続ける空き家の活用にもつながっていくと思います。

外国語対応を進めることができれば、地域の飲食店や商店にもお客さんにもっと来てもらえることにもつながります。

あと半年、楽しみですね!!

つづく。

2018年、明けましておめでとうございます。

新年、明けましておめでとうございます。

 

昨年は、「選挙の年」でした。
とても言葉は表せないほど、たくさんの方にお世話になりました。
ありがとうございました。(ブログ→市長選、改めて、応援ありがとうございました

 

2018年は

◯恐れずに、自分を表現する

◯新しいことで、自分を試す

をテーマにします。

 

立場が大きく変化し、ここ何年もの自分を、素直に振り返ってみて出てきたテーマです。

「そんなことも知らないのか?」

「なんでそんな考え方をするんだ?」

と、そう言われるわけでもないのに、
人がそれぞれもつ思想の違いとか、
世代間のギャップとか、
公職についている人はこういうことはしないだろうというなんとなくの常識とか、
そういったものを自分の中でイメージして、
勝手に萎縮してしまっていた部分が、少なからずありました。

言葉が足りなくて、批判や質問を受けた時に、きちんと返すことができないのではないか、だから、今回は言わないでおこう/やらないでおこう。

そうしているうちに、鈍ってくる。
自分オリジナルの考えや意見がまとまりにくくなってくる。
それが、自分の創造的なところや面白いことが好きなところを、知らずしらずのうちに押さえ込んでしまっていたとしたら。

これでは結局、思い切ったことは考えられないし、実行できない。

中途半端では、まちをぐっと良く変えていくようなところまでは、いけない。

まずは自分を研ぎ澄ますところから始めたいと思います。

 

少し言葉の切れ味が良すぎたり、行動が甘かったり、大丈夫かな?
と思わせてしまうところも多々あるかと思いますが、

今年も、どうぞよろしくお願い致します。

 

みなさんにとって良い年になりますように!!