“予約ヒッチハイク”を自治体が活用

実は、学生時代よくヒッチハイクをしていました。
お金がなくても移動できる、そして、乗せてもらった人から自分の知らない世界の話を聞けるのが魅力でした。世の中にはいろんな方がいて、自分がいかに小さな常識の中で生きているか、ということを自覚するきっかけにもなりました。

実は、このヒッチハイクを予約できるサービスがあります。「乗せてあげますよ」「乗せてもらいたい」という人同士を仲介する、「のってこ」という中長距離のライドシェアサービスが日本では代表的です。
まだ学生だったころ、当時の社長さんにお話を伺ったこともありました。のってこ自体も一度使ったことがあります。

このライドシェア、もっと広まっていかないかな、とずっと思っていました。
公共交通機関が十分でない地域にとって、運転ができなくても、車をもっていなくても、移動できる手段として、役立つからです。

「ライドシェア」とは、その名のごとくクルマに相乗り(シェア)することです。

「カーシェア」 という言葉の方が一般には知られていると思いますが、これとは違います。「車」自体を共有して使うのがカーシェアで、<一つの車を、ときにはAさんが使い、ときにはBさんが使う>というものです。

「ライドシェア」は、<Aさんが自分の車でどこか目的地に行く時に、目的地を同じくするCさんを一緒に乗せていく> というものです。

ライドシェアのサービスで、海外では、Uberというアプリが良く知られているのかなと思います。アメリカで一度使ったことがありますが、とても便利でした。簡単に言うと、<一般人が自分の空き時間と自家用車を使って他人を運ぶ仕組み>です。これを、スマホのアプリを使って簡単にできます。ドライバーとなる人は、乗せてあげた人から料金を受け取ります。日本では、これが道路運送法の中で禁止されています。(タクシーやバスのように、許可を受けなければなりません。)

しかし、「のってこ」がサービスを提供していることからも分かるように、すべてのライドシェアが禁止されいるわけではありません。
ドライバーが、乗せてあげた人から<実費=ガソリン代と高速道路料金などの費用を割り勘した額>までしか受け取らない 場合は、OKなのです。

つまり、Aさんが車にCさんを乗せてあげて、ガソリン代4000円+高速代6000円の合計10000円かけて移動した場合、Cさんから費用の割り勘の5000円を受け取れる、ということです。上限が割り勘なので、Cさんに払ってもらうのは、3000円でも、0円でも問題はありません。

 

その「のってこ」が、北海道の天野町という町と組んで、住民の方向けの足として活用されているというニュースを見つけました。

北海道天塩町で「相乗り」サービスが本格稼働、中長距離ライドシェア「notteco」が地域の足として定期便的に

 

課題もあるようですが、交通の不便な地域において、運転ができない交通弱者の方にとっては、助かる仕組みではないでしょうか。また、ドライバーからすれば、1人だけで車に乗るよりは、ちょっとエコで、ちょっとお金が浮きます。


天塩〜稚内 「相乗り交通」取り組み 資料より

 

熊野エリアも、移動がなかなか不便なエリアです。ライドシェアの仕組みが、自治体も一緒に動いていければ、より安心感もあって良いですね。

ライドシェア、やってみませんか?

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