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出前講座で、地域の防災を考える

住んでいる五新町内の町内会役員会で、市防災対策課の出前講座を受けました。

津波、地震、土砂災害(台風・大雨)などについて、
五新町内会のエリアではどういった災害の危険性があり、またどう対処(避難等)すれば良いのか、ということについてです。

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津波シミュレーション動画(途中)
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震度予測図(3連動地震、南海トラフの巨大地震)
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土砂災害警戒区域(五新町内会周辺)

 

同じ市内であっても、エリアによって
海からの距離や標高が異なれば、津波の高さ(浸水深)や来るまでの時間が変わります。
地盤の硬さが異なると、地震の揺れも異なります。
山際であれば、土砂災害の危険が高くなります。
低いところでは、大雨による浸水の可能性もあります。

例えば五新町内会は、
・南海トラフの巨大地震の津波浸水想定エリアに入っていません。また、万一津波が来ることがあったとしても、水が到達するまでに比較的時間があると考えられます。
・しかし、昔は田んぼだったところ建っている住宅が多いため、地震では揺れが大きいことが想定されます。(実際に、昭和21年の昭和南海地震では、市街地の6割が倒壊・焼失しています)
・また、山際では土砂災害警戒区域に入る家が多く、台風や大雨の際の危険が大きくなっています。(実際に、昭和42年の台風34号では、石ヶ坪で土砂崩れが発生し、7名の方が亡くなっています)

起こる可能性の高い順序としては、
1,土砂災害(台風は毎年来る。大雨になるとリスクが高くなる)
2,地震(東海・東南海・南海3連動地震は、だいたい100年周期で来るため)
3,津波(南海トラフの巨大地震の際に可能性あり。発生頻度は極めて低いため。でも油断はしない)
ということが言えるかと思います。

講座を聞きつつ、職員さんともざっくばらんに意見交換をさせていただきました。
町内会としては、こういった現状を認識した上で、地域に合った形で防災対策の取り組み・その優先順位を考えていこうという話になりました。
住んでいる場所、普段いる場所の状況を正しく理解して、対策を考えることが非常に重要だと思いました。
新宮市の出前講座、おすすめです!
ちなみに、防災だけでなく、いろんなテーマでお願いすることができます↓
http://www.city.shingu.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=18935