未来を見すえて、今を考えてほしい。

市役所、学校、市営住宅、体育館、ゴミ処理施設、道路や水道管・・・
自治体は、たくさんの建物や設備を持っています。
新宮市が所有しているすべての建物や道路を、
建て直したり、取り壊したり、修繕したり、維持管理したりするのに、
これから、どれくらいのお金がかかるんでしょう?
市のサイフに大きく影響することなので、きっと調べているのだろう。
ぼくもどちらかというとそう思っていました。
ところが、新宮市はまだ調べていないことが分かりました。
新宮市が特別ではなく、実はこれまで、多くの自治体で調べていなかったようです。
そこへ、「公共施設等の総合管理計画をつくってください」
総務省の方からそんな要請がでました。http://www.soumu.go.jp/main_content/000286228.pdf
市の持っている建物や道路にどのくらいお金がかかるかちゃんと計算して、かかるお金ができるだけ少なくて済むように考えて、計画をつくってください。最低でも30年先までの人口変化も見てくださいね、というものです。
すでにこの計画を作った愛媛県新居浜市の資料を見てみると、
建物を長寿命化させ、人口変化も加味して更新費用を出すと、30年間で費用を半分以下にすることができる、という計画となっています。http://www.city.niihama.lg.jp/uploaded/life/20249_54423_misc.pdf
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新宮市では、市役所の庁舎(31億円)や、文化複合施設(40億円?50億円?60億円?)というお金がかかる建物を今まさに建てようとしています。
現時点もそうですが、将来の財政負担は大丈夫なのでしょうか?!
庁舎や文化複合施設などの大規模な建設事業を行う前に、早急に、総合管理計画をつくるべきです。
今6月議会でも、一般質問でこのことを質問しましたが、良い返答はもらえませんでした・・・
しかし、この計画をつくってみてから大規模施設の建設を考えるのと、
計画を見ずに考えるのとでは、将来世代の負担が大きく変わる可能性があります。
将来をしっかり見極めるために、公共施設の総合管理計画をつくることを、求めていきたいと思います。