作成者別アーカイブ: なみかわ てつじ

「ボランティアです」訂正します「公務です」

(ちいさなことかもしれませんが、今の新宮市の実態を知っていただくために、書きます。)

 

今日、公共交通網について、市長は課題意識を持っていないのか?

という並河の質問を行いました。

これに対して市長が、「まちかど散歩(※)」の中でも、9割の方からこの公共交通網が不便で困っているという声を聞くということで答えがありました。(※まちかど散歩:市長が、住民の声を聞くため、「出張市長室」という広報・公聴の事業をころもがえして行っていたいう取り組み。)

それだけの声を聞きながら、これまで市としてまったく公共交通網の改善をできていないのが現状です。

では、一体何をしていたのか?  なんと、「市長との記念写真を住民にプレゼントしていた」との答えがありました。。

「多くの住民の声は施策に反映されず、記念写真がプレゼントされている。それは本当に市の事業なのか、職員は、市のお金で同行しているではないのか?ボランティアなのか?」

市長:「基本的に土日でやっており、職員は無給といいますか、まあいえばボランティアということになるのかなと思います

「職員さんがボランティアなら、これは市としての施策なのか、市長の個人的な政治活動なのか、どっちか」

市長:「元々は出張市長室という取り組みで、市としての取り組みです」

明らかにおかしな内容で、その点は指摘しましたが、公共交通の問題とそれてしまうため、この後質問を戻しました。

・・・・

そして、なみかわの一般質問がすでに終了した今日の議会の最後に、

市長が先程の答えの訂正を求めました。

 

市長:「まちかど散歩では、職員には公務として、同行してもらっています

 

 

これに対して、並河も含め各議員が強く抗議を行いました。

公式の質問の場で、一度答えて置きながら、質問が終わってから真逆の答えに訂正する。これでは、「一般質問」という場において、議会で議員が市長に質問を行って答えをもらい、それを繰り返し、そこから市の施策を動かしていく この仕組みが根底から崩れてしまいます。

嘘でもいいからその場はしのいで、あとで訂正しよう  こんなことが許されて良いのでしょうか。

公務として、職員に代休を与えて、市長の「まちかど散歩」に同行させ、出会った住民の方と記念写真をとり、それをプレゼントとして職員にお家まで持って行かせる。

 

そして、肝心の、一番多く要望がでている公共交通に関しては、何一つ改善策が実行されずに何年も経っている・・・

 

これが、非常に残念ですが、ありのままの新宮市政の状況です。

 

 

 

遅れていく新宮市を変えたい。

今日は、6月定例議会、なみかわの一般質問でした。

今回は、

①民泊、②バスなどの公共交通、③市の「事業評価」について質問させていただきました。

 

①民泊については、民泊新法(住宅宿泊事業法)が成立した中で、
・世界遺産の地であり、外国人観光客も急増している
・宿は多くないが、空き部屋があるお家や空き家は多くある
・民泊サービスの災害時の活用など、積極的な連携を進める自治体もある
といった状況の中で、「新宮市こそこの期を生かすべき」という内容。

②公共交通については、
・利用人数に無関係に、市が行政バスを走らせたり、民間のバス会社さんに赤字補填をしたりし続けている
・公共交通の何らかの施策を行っている行政組織が7つに分かれてしまっている
・乗客が0人の路線もある
・高齢化が進む中、不便だ・困っているという声が多く、実際のアンケート結果でも住民の満足度は低い
といった状況から、「行政の各課縦割りで対策をするのではなく、部署を横断して統括するプロジェクトを立ち上げて、民間事業者とも話をして、より良い形に変えるべきだという内容

③事業評価については、
・財政的にまったく余裕がない中では、市が行う一つ一つの事業を評価して、その結果をもとに事業を続けるかやめるか判断しないと、市の運営が成り立たなくなる
・成果を評価せずに、何をやるかを決めているから、②のようなことが起こってしまう
・全国の8割の市が、すでに事務事業評価制度を取り入れており、また外部の視点を持った委員を入れてこれを実施し、予算査定に反映させている
といったところで、新宮市でも行政運営の効率化・事業の成果向上・市としての説明責任 の3つの目的をもって実行すべきだという内容

以上の①、②、③について実行していくべきだという質問を行いましたが、市長は「これから研究する」とう答えのみでした(新宮では、議会答弁での「研究」は、優先順位としてはかなり低いと言われている回答)。

現時点でも、新宮市は他自治体に比べて、取り組むべきと思われるのに、取り組めていないことが多くあります。
②の公共交通についても、職員の方の中では意識はあって一部の課同士で協議は行われていても、トップの判断がないために前に進んで行くことができていない、ということを強く感じました。

 

「遅れていく」という表現はあまり良い表現ではないかもしれませんが、行政としては、そうなってしまっている部分が多いことは否めません。税金など同じように負担はあるのに、他自治体よりもサービスの質が低い、という場面が増えつつあります。

なんとか、この状況を打破していきたいと思います。

 

今回の質問内容については、後日、録画映像と、議事録が議会のホームページで見られるようになります。
そのときはまたお知らせさせていただきます!

 

(参考)一般質問の際の配布資料

 

 

新宮市長選への出馬を表明

なみかわてつじは、4月17日、記者会見を開き、10月に予定されている新宮市長選挙への出馬を表明しました。ぜひ記事をご覧ください。

熊野新聞

紀南新聞

紀伊民報

 

(※コメントへの返信については、公選法上差し控えさせていただく場合があります。ご了承ください。)

【否決の後】財政難の新宮市と、経営良好な第三セクター

新規ドキュメント 2017-03-26 - 第1ページ

新宮市と、新宮市の第三セクターである「新宮港埠頭株式会社」(以下、埠頭)との土地売買契約を期間延長する議案を、3/10に議会が否決しました。

3/22が売買の期限でしたが、23日の議会最終日の最後まで、市側からの報告はありませんでした。そこで本会議の最後に、並河が緊急質問を提案し、全会一致で質問を行うことになりました。

 

緊急質問の中で、市と埠頭が契約に基いて協議を行い、

・契約通り、残額の約9億1000万円を全て支払ってもらう

・契約を、最大9回の分割払いから、最大20年の20回払いに変更

となったことが分かりました。

 

残念だったこととしては、

・現在の埠頭がなぜ9回では支払いを行うことができないのか(ナマズの新規事業が影響しているのかどうか)

・ナマズの新規事業を予定通り行うのかどうか

は未だに市は把握していませんでした。

新宮市と埠頭の契約という点については、契約は履行されることととなり、支払いの方法も決まったので、一旦落ち着いた状態です。

 

しかし、

議会から埠頭の財政状況や新規事業の計画などをしっかりと把握すべきだ指摘されたにも関わらず、未だに把握できていない(把握しようという意志がない)こと、

議会に対して市側からの主体的な説明がなかったこと(質問を行って初めて説明が行われた)

これらの状況は、市側の取り組み姿勢が全く変わっておらず、改善がないことを示しています。

なんとか市の姿勢を改善させる方策を探っていかなければならないと思っています。

 

地震に耐えられる家ですか?!

20170315_194201280 - Edited減災セミナー「暮らし+地震から命を守る」に先日参加してきました。

1級建築士であり、東日本大震災や熊本地震など、大きな災害現場を直接見られ、またご支援をしてこられた森岡さんの話はとても分かりやすく、説得力のある内容でした。

https://www.facebook.com/shigeo.morioka.5/posts/1248356361908420

 

「誰でもできるわが家の耐震診断」を使って自分の家の耐震診断を行いました。

http://www.kenchiku-bosai.or.jp/seismic/kodate/wooden_wagaya.html

 

和歌山県の耐震診断や耐震シェルターの補助の紹介もありました。

http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080800/taishin/top.html

耐震シェルター/耐震ベッドは、家全体の耐震改修に比べてかなり安く、おすすめです。

 

新宮市には、大きな地震がくれば倒壊のおそれがある、1981年(昭和56年)の新耐震基準になる以前に建てられた家が、6000戸以上あります。

あなたのお家は大丈夫でしょうか。ぜひ診断してみてください!

 

他にもたくさん勉強になるお話があり、

次回もぜひ参加してみたいと思う内容でした!

議会の変化を感じた日。

今回の議案に大きな問題があって、否決という結果になったという事実はあるのですが、

それ以上に、感じたことがあります。

議会として、おかしいことについては、「おかしい」と言って市側の提案を否決する。
これができたことが本当に大きなことだったと思っています。

ーー

 

議員になって間もなく丸6年。自分を含め、どれだけ「これはおかしい」と考えて、理由を示して反対する議員がいても、行政側が提案した議案は、最終的にはすべて賛成多数で可決されてきました。

「どんな議案を出しても通るだろう」そんな考えが行政側にできてもおかしくない状況が続いてきました。

 

しかし今回は、賛成8:反対8 最終的には議長の裁決で、「否決」することに決まりました。
そこに行くまでに、できるだけ調べて行政側に対して質疑・質問を行い、また議員同士で濃くコミュニケーションを取ることもできました。そして、各議員の賛成討論/反対討論〜無記名投票による採決〜可否同数による議長裁決まで。一人ひとりの議員の方の判断があって、今回の結果になったのだと思います。
これは、今後行政の行動を改めさせることができる結果ではないかと思います。これからは、これまでよりも、「この議案だと通らないのではないか?」というプレッシャーを行政側に与えることができるのではないでしょうか。
そしてそれは、市民の方のために市政を行う行政と議会にとって、良い緊張関係なのだと思います。

これまでの活動が今に結びついて、
(本来は当たり前かもしれませんが、)今後議会として行政との間に緊張感をもって、動いていける。
行政がおかしければ、それを変えさせることもできる。

これからの議会に強い希望を持つことができた日でした。