【重要】幼稚園の保育料が変わる?

昨日11/18、新宮市子ども・子育て会議が開かれました。

「新宮市子ども・子育て会議」は、市内の保護者や子育て支援関係者20名からなる会議で、市が保育園・幼稚園・一時預かり・学童保育などに子どもに関係する施策を実施する際に意見を聞く場です。

今回から、並河は議会の代表として、子ども子育て会議の委員となりました。

会議の内容の主なものは、新聞記事にもあるように、値上げを含む幼稚園の保育料改正案についてでした。

写真 (13)

少し長くなりますが、重要な内容ですので、特に幼稚園の保護者の方やこれから入園を考えている方は最後まで読んでいただければと思います。

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子ども・子育て会議が出した結論は、「保護者に対して、説明も意見聴取も全く足りていない中で、料金の改正案を了承することはできない。まず保護者に説明して意見を聞いて下さい」というものです。

来週11/24からの平成28年度の幼稚園入園申し込みが迫る中、なぜ急に料金改正の話が出てきたのか?

教育委員会の方からは、「保育園と比べ幼稚園の保育料が安すぎるため、市民負担の公平性などから値上げを考えている」といった程度で詳しい理由が説明されませんでした。このブログで補足しながらお伝えしたいと思います。

今回の料金改正案が出てきた大きな理由は、

平成27年4月からはじまった「子ども・子育て支援法(以下、新法)」という全国の幼稚園・保育所・こども園等に関わる重要な法律を、新宮市の幼稚園に対して適応できていなかっただめです。

平成27年4月より、全国の自治体がこれを適応している中では、大問題と言えます。行政が見逃してはいけないことを見逃していた、そして僕自身議員としては、それをチェックできていなかった、ということです。大変申し訳ありません。

これから子どもさん・保護者の方にとって混乱が少なく、少しでも良い形になるように進める努力をしていきたいと思います。

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料金の改正案の話の前に、新法を適応していなかったことによって、一部の世帯から料金を多く取り過ぎていたという問題が起こっています。大きく3つのケースがあります。

1,市町村民税非課税世帯(所得割非課税世帯含む)に対して、国の限度額を超える保育料をとっていた。

2,子どもが複数いる世帯への減免(※1)を行わなかったため、一部の世帯から保育料をとりすぎていた。

3,ひとり親世帯等への減免(※2)を行わなかったため、一部の世帯から保育料をとりすぎていた。

(※1) 多子世帯への減免制度 幼稚園などに年少から小学3年生までの子どもが2人以上いる場合、当該子どもの最年 長児を第1子、その下の子を第2子とカウントし、第2子は通常の利用者負担額の2分の 1の額、第3子以降は無料とします。

(※2) ひとり親世帯等への減免制度 ひとり親世帯等、在宅障害児(者)のいる世帯、その他の世帯(生活保護法に定める要 保護者等特に困窮していると市長が認めた世帯)の場合、市町村民税非課税世帯は利用者 負担額を無料とし、市町村民税所得割課税額77,100円以下の世帯は利用者負担額から1,000 円減額します。

この3つについては、12月議会で補正予算が提出され、とり過ぎていた金額の返金が行われることになると思われます。

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次に、料金改正案についてです。

新法では、幼稚園の保育料についても、所得に応じた金額を負担するということになっています(保育所と同じスタイルです)。新宮市では、これも27年度から変更することができていませんでした。これまで4900円/月の定額であったので、平成28年度からはこれを所得に応じた形に変えようとしています。

示された平成28年度からの改正案は、下の表の水色部分です。

 

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現在の案は、①,②の所得階層の方は値下がり、③,④,⑤の方は値上がりするというものです。

これはあくまでも案であり、決定したものではありません。ただし、市が料金の改正を考えていることは紛れも無い事実です。

今後、保護者の方に対してもこの案の説明と意見を聞く場が持たれると思います。

また、議会の中でも議論されると思います。

現時点では、

・幼稚園の入園申し込み: 11/24〜12/14

・保育所の入園申し込み: 12/1〜12/18

という予定になっていますが、もし変更があったり、説明会の日程が決まったりした場合は、

このブログでも最新の情報をお知らせしたいと思います。

 

料金改正について、ご意見もお寄せいただけたらと思います。

どうぞよろしくお願いします。

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